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日本がかつての「コスタ・デル・ソル」になっている件について

同年代ぐらいの方々は、かつて日本がバブルだった頃、物価の高い日本を脱出して、老後は海外に移住しようという日本政府の「シルバーコロンビア計画」をご記憶でしょう。今あらためて調べてみると、1986年のことでした。

スペインのコスタ・デル・ソルが、「日本人リタイアメント・コミュニテイ」をつくる脱出先として想定されていましたね。昔々のお話です。こんなところです。きれいなところですねー!

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たまたま、日本で数年を過ごし、最近アメリカに戻ってきたアメリカ人の友人と話していて、ふとこの件を思い出しました。彼は「東京はよかった、サンフランシスコは臭いし汚いし高いし危険だし、あっちに戻りたい」と盛んにこぼしておりました。(こちらに戻るやむをえない事情がありました)

東京が清潔で安全という話は言い慣らされていますが、「物価が安い」という点について、私も体感として、例えば「食べ物は異常においしいのに安い」とぼんやりとは思っていましたが、もともとアメリカで育った彼でさえそう思うのか、ということに少しショックを受けました。

彼は、東京23区内で、駅からは少し遠い、閑静な住宅街に一軒家を借りていました。曰く、「今、サンフランシスコに帰ってきて住む家より、東京の家のほうが広いのに安かった」のだそうです。

スペインは、かつて栄華を誇った国ですが、今は国力が衰えているので、「インフラはそこそこ整い、風光明媚だが、人件費が安くて物価が安い」という特徴がありました。あ・・あれ?これって日本?いや、ホント、そうなんです。

特にベテラン世代の間では、まだまだ日本はモノが高い、ブランド物は海外で安く買う、みたいなイメージがあると思いますが、もうそうではないのです。特にサンフランシスコは、アメリカでも群を抜いて地価が高いので特に対比が歴然としています。(もちろん、アメリカでも仕事もないような田舎はまだまだ地価は安いです)

私も、そういうわけで老後は日本に移住したいものです。コスタ・デル・ソルほど天気はよくなくて、夏に蚊が多いのが難点ですが、それでもこれまで貯めたドルを握りしめていけば、温泉にはいったり、歌舞伎を見に行ったり、神社仏閣巡りをしたり、できるんじゃないかと。

そして日本にはさらに老人が増えるという・・・