常見陽平さんへ、先輩より一言

貴方様の書かれた一文に、私は異論があります。 http://www.yo-hey.com/archives/55220051.html

最近はすっかりブログを書けず、ブロガーの看板をおろしてしまったシリコンバレー系コンサルタントの海部です。一橋では常見陽平さんのかなり先輩に当たります。ハイ、私も在米老害でございます。

大塚久美子さんは、お客様に対してなんら「謝罪」すべきことはないと存じます。別に、販売したタンスに異物が混入していたとか、ベッドが爆発してけが人が出たとかいう、お客様に迷惑をかけた話ではなく、単に社内のゴタゴタを、正当な手続きを経て議論しただけです。

日本人は、「議論」をするだけで「トラブル」とか「問題」とかすぐあげつらいます。その風潮が、「言いたくても何も言えない」とか「上の人達がやってることを漫然と許す」とか、通さなければいけないスジを曲げてしまうことにつながっています。多くの日本企業のサラリーマンは、自嘲しながらも、実はそんなぬるい空気に甘え、そんな自分に密かに酔っております。

その結果として、日本経済はずるずる低迷しています。

久美子社長は、元会長を引きずり下ろすために水面下で陰謀をめぐらさず、正当な経営方針の違いを堂々と取締役会と株主総会で議論したのです。そして、創業者にして大株主である元会長を相手にして、それができるのは自分しかない、と思って、敢えて火中の栗を拾っただけです。

正当な手続きを経て経営方針に関する議論をすることは、どんどんやるべきです。議論で古いやり方を改めていくことこそが、日本経済を低迷から救えると私は思っています。

以上。